宝塚記念は春のグランプリと呼ばれています

ずばり知りたい宝塚記念の傾向

中央競馬で一番盛り上がるレースは、年末の有馬記念です。
ファン投票が実施され、その年を代表する競走馬が出走する中央競馬の大一番です。
競馬ファン以外からも注目され、もはや日本の年末の恒例行事とも言えるほどになりました。
宝塚記念は、その有馬記念にならって創設されたレースです。
関西や夏場にも盛り上がるレースをという目的で創設され、有馬記念と同じくファン投票も実施されています。
今では年末のグランプリである有馬記念に対して、宝塚記念は春のグランプリと呼ばれるまでになりました。
こうした目的から創設された宝塚記念には、過去のスターホースもたびたび出走しグランプリを盛り上げています。
しかし近年は様々な要因から、グランプリと呼ばれるほどの盛り上がりはありません。
宝塚記念の盛り上がりが低下したのは、出走馬の頭数が激減したからです。
フルゲートの18頭立てになることは少なく、2013年の宝塚記念では出走馬が11頭にまで減りました。
ここまで出走馬が減ってしまうと、ファン投票で選出された競走馬も回避しています。
せっかくファンに出走馬を選んでもらったのに、本番のレースに出走してこなければ、選んだファンとしては興醒めです。
年末のグランプリ有馬記念に比べると盛り上がりに欠けるのは、当然の結果とも言えるでしょう。
しかし、宝塚記念が盛り上がりに欠けるのは、レースが開催される時期にもあります。
宝塚記念は、例年6月に阪神競馬場の芝2200mで開催されています。
日本の6月は梅雨の時期ですから、宝塚記念は雨の中開催されることが多く、馬場状態が悪化することも珍しくはありません。
また、近年は開催の最終週に行なわれていますから、レース当日に雨が降っていなくても、芝コースは荒れてグッドコンディションとは言えない状況になっています。
馬場状態が悪化してしまうと、高速馬場を得意とするタイプの競走馬は力を発揮することができません。
無理に出走して悪化した馬場を走らせてしまうと、故障や疲労が残り秋に悪影響を及ぼす可能性もあります。
そのため、開催時期の関係上絶好の馬場状態を望むことは期待薄なので、一流馬が早々と回避してしまうのです。
こうした事情から近年はグランプリとしての価値が低下している宝塚記念ですが、凱旋門賞に挑戦する日本馬がステップレースとして出走することもあります。
また、フルゲートになったときは有馬記念に負けないオールスターメンバーになるので、宝塚記念もまだまだ捨てたものではありません。